忘れたくないこと

1週間区切りの日記をあげています。

虫歯じゃなかった!・バスとスピンドル

 

 

すごく久しぶりに歯医者に行った
最後に親知らずを抜いて その1週間後に経過を診てもらって以来… 


もうこれは駄目だろう虫歯だろうというものが下の歯にあって

かなり目立つところなので銀歯でなく白いものを被せなきゃだろうな

保険適用外だから高いだろうな はぁ…と思いながらいざ行ってみた

 


虫歯じゃ………なかった!!!!!


本当に嬉しかった レントゲンまで撮った 虫歯じゃなかった!!

むしろ虫歯だと思ってた他のところまで全部虫歯じゃなかった

奥の全く覚えのないところが初期の虫歯になってた 


この虫歯じゃなかった喜びを2週間ほどたったいまもまだ噛み締めてる

虫歯じゃ…なかった…!!


他に気になるところありますか?って聞かれて

前回生えきっていないから見送るけどいずれ抜きましょうと言われていた親知らずはもう抜けますか?と言ってみると

すごくいい笑顔で「抜けます!」と言われた

この先生親知らずの話するときいつもやたら笑顔で楽しそうな気がする


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不快ではない湿気の匂いがする 雨上がりの森林とかサウナとかともまた違う

水の匂いがする 千代田線直通の急行 昔の名前の方が好きだったな、多摩急行

 


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有期の仕事が終わってしまった 初めてのオフィスワークで これまで立って喋ってばかりだった私にとってPCや書類と見つめ合う時間は意外にも快適なものだった


昔から集中力はずば抜けていた気がする 散漫なところもあるけど自ら潜れば誰よりも深い海の底まで行ける


同世代の子より短い、明らかに短い時間だけ働いて 明らかに多く休んだ

休みながら働いていたけどほとんど休んでいたような気持ちだ

心の端の方が回復してきた


糸を紡ぐように生きていた 気がつけばスピンドルに幾重にも巻きついていた

お守りのように胸のあたりに抱えていたのに

バスが街から攫うように走るから すべて解けてしまった

あの場所あっての糸だった

 


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10年ぶりにふくらはぎを包みこむロングブーツは裏の皮がめくれて今にも千切れそう


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空に日が昇りまた日が沈むことを
なぜもなにもなくただ眺めていただけ
透明な青色や燃えるような夕焼けを
なぜもなにもなくただ忘れられないだけ